屋根裏生活×やねうららいふ

機械・電子系ガジェット・本をこよなく愛し、いろなんことをやってみたがる人の、気まま記録。

黄金の羅針盤(原作)


 ライラの冒険の原作、第1部。
 3部まで一気に読めるだろうとタカを括っていたら、甘かった。
 翻訳物ということもあるのかもしれないけど、一部だけでかなり時間を食いました。

 そして、映画を鑑賞した後だったので、ビジュアルが鮮明に浮かんで楽しかったです。
 映画を観ていなかったら、もう一つ面白みを感じなかったかもしれない。
 
 映画は、原作に忠実ではなかったけど、まったく変質させていると言うほどでもありませんでした。
 むしろ、綺麗に2時間の枠に収めたのを褒めたいくらい。
 一部分のストーリーの時間軸を、原作と変えてあるのも、「映画」としての盛り上げに必要だと思ったからなんだろうな、と感じました。

 まだ二部・三部と原作が残っているので、ここから先が楽しみです。
 自分で読むのも、映画化されるのも。

 
 原作では、
 ・アスリエル卿がかなり酷く身勝手な人だったり
 ・気球乗りと鎧クマを雇うように助言した人が違っていたり
 ・気球乗りの性格そのものが違うだろう!というのと(映画の方が人情味があって格好いい)
 ・鎧クマことイオレクが「約束」した相手が違う
 ・残酷なシーンは、基本的に映画に反映されていない
 ・子供たちを助けるシーンと、イオファーvsイオレクの対決シーンが入れ替わっている
 ・ロジャーが死ぬシーン(ライラたちがアスリエル卿と再開するところ)を、映画には盛り込んでいない
 
 とか、まぁ細々としたことが異なっています。

 でも、ストーリーの本質は変わっていないと思うし、子供が観る映画としては、正当な取捨選択だったんじゃないかな?と感じますね。

 元々のライラファンが、どういう反応をするのかはわかりませんが。