2010-07-02 BLEACH / 白哉 BLEACH☆SS 静謐な湖のようだ。 波飛沫ひとつたたず、静寂を湛えている。 澄みすぎた水は生を育むことはない。 しかし、風吹かぬ水面下には激情が眠っているのだ。 長い時間をたゆたってきた灼熱は、花弁の如く、己の領域を犯すものを切り刻む。 桜吹雪の後ろに守れているものがあることを知る者はない。 BLEACH / 白哉